シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテを学ぶ

やよひ

2013年05月27日 00:07

大好きです、お菓子。
食べることも作ることも、どちらも大好きです。

今月のお教室は熱かった...
先生の思い入れのあるケーキだったから!



シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ。
ドイツ語で「黒いさくらんぼのケーキ」という意味です。
シュヴァルツヴァルトとはドイツ南西部に広がる黒い森林地帯のことで、
この地方特産のさくらんぼと、そのお酒キルシュを使った伝統的なケーキです。
フランスだと「フォレ・ノワール(黒い森)」
イギリスでは「ブラックフォレストケーキ」
という名前でほぼ同じケーキがあります。
こちらのケーキ、
よーくみると日本で一番ポピュラーなショートケーキを思い出しませんか?
実はショートケーキもこのケーキをヒントにされたと言われています。
そう!そんなわけで...ケーキのルーツとも言われているのです。
さて、
その昔西洋では、森は神聖な場所であり、悪魔が宿る場所でもあったそうで、
人々は畏敬しまた恐れるといった特別な場所であったようです。
そんな「森」という言葉を使ったケーキですし、
さらには、さくらんぼに加え、キルシュ、お砂糖、クリームなど、
高級な嗜好品ばかりを使っています。当時はとても贅沢品だったのでしょう。
そして、
長く愛されており、今もどんな国にいっても見ることができるケーキです。



作り方は…
一番下の土台にはミュルベ・タイク(サブレ生地)を敷き、
その上のケーキとの固定の為ラズベリージャムを塗って、
シナモンやレモンの皮入りココアスポンジを置きます。
1段目にはチェリーコンポートとザーネを入れて、
2段目にはザーネだけをぬります。
さらに重ねて、周囲をザーネでナッペします。
そして一番上にはチョコレートやチェリーでデコ。
ちなみに、チョコはコポーにして森林を表しています。
さて、出来上がり!!

そんなわけで、手間ひまのかかるケーキなのです。
でもでも、それだけに味も格別なわけです!
口に入れた瞬間ににっこりなります:)

何だか見てると懐かしさを感じるこのケーキ。
これからも末永く愛され、作り続けていかれるんだろうなぁ…
お菓子の歴史をとってもとっても多くを学べる素敵なケーキでした。

関連記事